当局の心配は資金繰り不安
昨今の為替市場の変動は非常に激しい。
9月30日の値動きも、ドル円で103円50銭から106円52銭の上下3円幅の間で動いた。ポンド円は4円(190.95~186.95)、ユーロ円は2円80銭(151.38~148.17)と通常より動きの荒いマーケットとなっている。圧巻は、29日のポンド円で、195.45~186.96の8円50銭(4.3%)もの値動きを示した。
しかし、当局の真の心配は、「金融機関の資金繰り」で、最近のM&Aがらみの話は、資金繰りに支障をきたした金融機関への救済である。
昨30日は月末で四半期末。12月末、3月末と並び、金融機関の資金需要がもっとも強い日である。昨日のロンドン市場では、ドルの銀行間預金市場で、30日~10月1日のオーバーナイトものの金利が一時は、年率で42%を付けたとのこと。
FRBの金利目標値は、2%であるが、実際には欧州でのLIBO(London Interbank Offered Rates)は、このように跳ね上がった。誰もほかの銀行に資金を出さない、出せないのである。これがいわゆる「信用収縮」といわれる現象だ。
私も、ロンドン勤務中の4年間は主に、このドル資金を貸し借りする業務に携わった。70年代半ば、第一次オイルショックのころで、ドル資金を調達するのに、苦労したが、石油ショックが終わり、何とか持ちこたえた。
今回、FRBはこの資金繰りを助けようと、各国中銀とスワップ協定を拡大、ドル資金のアベイラビリィティを高めた背景はここにある。
日銀も白川総裁の23時半(29日)の会見や大量の資金放出をして、市場(銀行)を助けた。まだ、銀行は恵まれているのかも知れない。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- ドル買いから、ユーロ円主導の円買いへ(2011.02.04)
- リスク選好のドル売り・ドル金利上昇によるドル買いが混在―(2)(2011.02.03)
- リスク選好のドル売り・ドル金利上昇によるドル買いが混在―(1)(2011.02.03)
- ユーロに買い要因―(2)(2011.02.02)
- ユーロに買い要因―(1)(2011.02.02)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- リスク選好のドル売り・ドル金利上昇によるドル買いが混在―(2)(2011.02.03)
- リスク選好のドル売り・ドル金利上昇によるドル買いが混在―(1)(2011.02.03)
- ユーロに買い要因―(2)(2011.02.02)
- ユーロに買い要因―(1)(2011.02.02)
- 市場の焦点は、エジプトと中東情勢―(2)(2011.02.01)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- サイト移行のお知らせ(2011.02.07)
- ドル買いから、ユーロ円主導の円買いへ(2011.02.04)
- リスク選好のドル売り・ドル金利上昇によるドル買いが混在―(2)(2011.02.03)
- リスク選好のドル売り・ドル金利上昇によるドル買いが混在―(1)(2011.02.03)
- ユーロに買い要因―(2)(2011.02.02)


コメント
お久しぶりです。
昨年8月と同じように市場はパニックになっていますね。ここ最近から昨年の問題が一気に露出してきた感じがしますが。
最近LTCMに関する本を読んだのですが、状況が似ているように感じてなりません。
お金を貸し出して蓋を開けたら、目も当てられない状況。
今回のLTCM<>銀行間ではなく銀行<>FRBとなっている構造も皮肉めいた感じがします。
銀行間も囚人のジレンマにはまってしまっているようですね。
投稿: 富田 | 2008年10月 2日 (木) 04時19分