« S&P、日本の格付けを不意打ちー円売り優勢―(1) | トップページ | エジプトのデモ拡大懸念-ドル円売り―(1) »

2011年1月28日 (金)

S&P、日本の格付けを不意打ちー円売り優勢―(2)

日本のソブリン格付が引き下げられること自体、驚きではない。日本のファンダメンタルズから見たら、円高になるわけはない。ただし、ドルにも不安があり、ユーロも債務国問題を引きずっており、消去法から円が買われていた。市場はおそらく、円のロングポジションが優勢であっただろう。一時は、ストップによる円買いで市場はパニックとなった。しかし、これまでのドルショート・円ロングは切れておらず、ドルの下落場面では買い戻しが入るだろう。

ドル円での円売りが、ユーロ円やポンド円といったクロス円でも円売りを巻き込み、ユーロ円が11402銭付近、ポンド円が、13270銭付近と、それぞれ朝方の11270銭及び13080銭から大幅に円安となった。この動きに伴い、ユーロやポンドも、対ドルでは強含みに推移した。

ニューヨーク時間になって、米国耐久財受注と先週までの新規失業保険申請件数が弱く、今度はドル円でもドル売りが優勢になるといった展開。なかなか一筋縄では、ドル高に持っていけないもどかしさが感じられた。

ニューヨーク時間では、ドル高一服となったが、問題は日本の格下げが「一過性のもの」なのか、或いは、今回の円安をきっかけに、日本の株式も上昇して来るのかどうかであろう。日本の株式市場が、最近のNYダウ並みに上昇してくると、リスク選好の円売りが入りやすいが、株式市場への影響は限定的か?もう一つの、大手格付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、日本の格付を「Aa2」に据え置き、見通しを「安定的」としてきたことから、 S&P による昨日のショックは、どちらかといえば、「一時的」なものといえる。しかし、膠着状態にあったドル円に、大きな刺激を与えてくれたことは確かだろう。今後は、円高一辺倒の相場感が見直される機会になるものと思っている。

香川彰男 2011128日、午前700

|

« S&P、日本の格付けを不意打ちー円売り優勢―(1) | トップページ | エジプトのデモ拡大懸念-ドル円売り―(1) »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

金融・外国為替・FX」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/523806/50709855

この記事へのトラックバック一覧です: S&P、日本の格付けを不意打ちー円売り優勢―(2):

» 大手金融 プロミス 鐔件習鐓�鐓�鐓�鐔逸�� [キャッシング借り方入門]
難しいキャッシングについての情報を超簡単に説明するブログです。 [続きを読む]

受信: 2011年1月28日 (金) 18時31分

« S&P、日本の格付けを不意打ちー円売り優勢―(1) | トップページ | エジプトのデモ拡大懸念-ドル円売り―(1) »